プラズマローゲンの抗酸化作用とは

身代わりになって脳を守る

脳を活性酸素から守る、プラズマローゲン抗酸化作用とはどんなものでしょうか。脳の中は目に見えないためにイメージしづらいですよね。

分かりやすく言うと、プラズマローゲンが身代わりとなって酸化され、脳細胞を守っているのです。

「プラズマローゲンは、脳が働いたとき、最初にピピッと反応する因子です。脳が動きだすその瞬間に酸化物質が発生。脳の神経細胞が酸化されて、活性酸素が発生します。そのとき、ただちにプラズマローゲンが自ら酸化される役割を買って出ることで、脳の神経細胞が酸化されるのを防ぎ、脳を守ってくれます。」

私たちの脳は日々酸化する

酸化

脳は、人間の体の中で、もっとも酸素を必要とする器官です。酸素の消費量は体全体の20%を占め、呼吸で吸い込んだ酸素のおよそ半分を脳で消費しています。

脳は酸素をもとにして、体全体を動かすエネルギーを作り出しています。そして、エネルギーを作り出す(酸素を消費する)際に生まれる産業廃棄物が、活性酸素です。脳では起きている間も寝ている間もずっと酸素が消費され、活性酸素が発生し続けています。その活性酸素が蓄積されると脳梗塞や脳出血の一因に。そして脳の神経細胞がダメージを受けることでアルツハイマー型認知症、うつ病、パーキンソン病が引き起こされることにもなるのです。

プラズマローゲンの抗酸化メカニズム

プラズマローゲンは、私たち人間の体内に存在する自然物質「リン脂質」のひとつ。グリセロリン脂質に分類されます。特に脳神経細胞や心筋、リンパ球、マクロファージ(免疫細胞)の中に存在しています。

研究チームの生理学の専門家によると、プラズマローゲンには、不飽和脂肪酸の中にあるアラキドン酸や、DHAなどのシグナル伝達物質を細胞に供給する役割があるそうです。

プラズマローゲンの特徴のひとつが、二重結合を含んでいること。その二重結合を解くことで酸素と結びつきやすくなる。つまり、酸化しやすいという性質があります。体内では、自分自身が酸化されることによって「抗酸化作用」を発揮するのです。

近年、プラズマローゲンについては様々な研究が盛んに行われています。抗酸化作用だけでなく、炎症性物質の抑制やシグナル伝達物質のキャリアーなど、脳細胞の機能や細胞の発現に深くかかわっていることが少しずつ明らかになってきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です